小難しいファッションの話

久々にメンズのスタイリング。最近は、服を探していると、だんだん疲れてきます。

「なんでこの比翼仕立てはこの幅にしたのだろう。。バランスが悪い」

「なんでこのエポーレットはこの短さなのだろう。。。」


型紙のバランス、美しさの比率、納得できるものがなくて、めまいがして疲れます。

ようやく手に取った服は、ああ、あのデザイナーさんか。なるほどよく出来てるなと思う。


やっぱり「人」なのだなと。

センス、美意識、バランス感覚。繊細に渡る部分にまで手を抜かない姿勢がどうか。なんとなく、で引いた線の型紙は、なんとなく、いい感じの服にしか仕上がりません。

どこまでこだわるかは、審美眼と哲学があるかどうか。審美眼の「軸」がズレていると、バランスが崩れます。それは「身体の軸」がズレたら不健康を及ぼすのと同じように、美意識やバランス感覚の欠如は社会の病気をもたらすのではないかと。


それに着ている服のシルエットに合わせて、身体の形も変形します。私たちの身体は、いかようにも変化するアメーバみたいな素材なのだと思っていて、ゆったりしたシルエットが流行していると、楽チンで、着心地がよいですが、身体のラインを美しく保ちにくく、歩く姿勢も無意識にだらしなくなりがちです。ストイックがいいとも言いませんが、美を諦めないで生きる姿は、年を重ねたときに差が大きく現れるものです。


消耗品として物を見るのではなく、全ての物資は作り手の哲学が現れたものである。

ファッションをあえて小難しく言うと、そういうものだと私は思っています。



OSSA MONDO ®︎ 201011AW / 2012SS HOMME

ブランド休止した時の、最後のメンズコレクション

型紙の美しさは、製図の段階から美しいものです。美を見る目を養いましょう。知覚レベルを上げて物を買うことが、消費の循環を良質なものに変えていきます。


MAMI