紀元前3000年にある美しさ:ストーンヘンジ

The role of the work of the day

Blog



ヨーロッパ最大のストーン・サークルで世界遺産でもある「エイブベリー」を訪れた次は、可愛いブリティッシュなお店でランチをいただきました。THE POLLY TEA ROOMS というお店で、キャサリン妃が学生時代を過ごした町ということもあって、何度もこのお店にも来られてたらしいです。とてもいい空気感のお店です。



パイの中には熱々の美味しいシチュー



腹ごしらえの後、いざストーンヘンジへ、車酔いしたのかストーンヘンジに向かう途中に具合が悪くなってしまいましたが、ストーンヘンジに着いて、しばらくすると少しずつ楽になってきました。

この場所は、エイブベリーと同じで、レイラインが通るエネルギーが強い場所です。



ストーンヘンジを眺めつつ、頭から疑問点が離れません。前回のblogに書いたように、"エネルギーが強い場所に巨石を置いた"という目印的な役割があったとして、それに加えて、夏至と冬至の太陽の動きに合わせた特殊な設計になっていたりと、実用的な役割もあります。太陽や星々の運行は、人の営みや動植物の動きと結びついているので、”目印、実用的” という観点で理解できるのだけど、それなら石をただ並べるだけでも作れそうなもので、なぜ石と石の上にさらに石を乗せたのかなぁという疑問が頭から離れなかったです。しかも石はただ乗せられているだけではなくて、レゴのように凸凹に組み合わさって結合されているそうです。すごい手間と知恵を使っています。ただでさえ、どうやって運んだ?ということすら解明されてないのに、そこまでして石を石の上に乗せたのはなぜだろう?


こういう時はいつも作り手の気持ちになって考えようとするのですが、

もしかして、、

もしかして、、

構築に「美」を求めたのだろうか


ストーンヘンジを作った何者かわからない存在は、紀元前4500〜3000年も前であっても、美の感性を持っていたのか。

旅をともにした友人にそのことを話ました。彼女は、デザインを学び、とても無垢でピュアな感性を持ちつつ、目に見えないもののデザインや、空間のデザインなど様々なクリエイティブなことを、アメリカ、オランダ、イギリスで学ぶ美しい女性です。

2人で感じたことを共有しながら歩きました。

すると驚いたことに、彼女はこの遺跡に見たこともない「美」を感じたと話してきました。

どの位置から見ても美しくて、なんてピュアなまるで子どものような、頭で考えていない感覚的な感性なのだろうと。その時、私の疑問はすっかり取れ、ああ、紀元前3000年前であっても、美という感性は変わらずに存在していて、目的や実用的さだけではなくて美を込めていた。

旅を共にした友人がその場にいてくれたことに感謝。誰かが側にいることで、ピースが埋まる感じ。エネルギーを、より一層感じとることができる。

なにかの存在は、巨石群を作ることで、5000年後に生きる私たちにも、メッセージを伝えようとしてくれている気がして、そこには、目的や実用性だけではなく自然と造形の美しい調和

というメッセージも含まれている気がしました。



そしてこの後、旅を共にした彼女に異変が起こったのでした。

つづく...



Blog by Mami Grace Osada

Please make an inquiry if there are any problems with the content shown on this page.

INSTAGRAM