ファッション業界のリアル


ここ最近、目に見える形で

メゾンのスターデザイナー達が引退するなど

めまぐるしい変化の時を迎えています。


彼らは、発信する人、しない人様々ですが

過度な忙しさで疲弊してしまったようです。


私の経験として、服を作り続けていた12年ほどの間は

花の美しさも

自然の神秘も考える余裕すらなく

いつのまにか笑い方を忘れ

生きてるか死んでるかわからないような日々でした。



どんなに命を削って作ったとしても

ランバンのエルバス(元デザイナー)が言うように

あらゆる国のハイファッションのショップに人はあまりいません。


私は、デザイナーが「売れるデザインを生み出すための使い捨てマシーン」にならないように、多くのことを変える必要があると思っています。このブログで最初に書いたように、それは職人の誇りを守るためでもあります。




こんなにたくさんの服を流通することが

これからも本当に必要か?

買う側は、

自分の感性で選択する力を持っているのか?

センスとか魅力って何なのか。


それらは、人のエネルギーであり

意思であり、想いです。

そして自分や地球への愛とも置き換えることができるものです。


私たちは服や物を選ぶことで

知性と感性を養い

生きる意味や楽しみ、夢をも見出します。


デザイナーや職人は

使い捨ての生産ロボットではありません。


私は、少なくともデザインする人の魂が死んでしまわないように守りたいし

そのために、今は世界を見ておいて、人が集まる企業や、その国の暮らし、食や文化を感じながら、深い眼差しで多くのことを知り、感じて、未来へと繋げていきます。



物の流通もすべてエネルギーです

そのエネルギーが愛によるものであるのだという認識を社会はすべきで、

手間がかかっているその過程にお金を支払う方が自然です。



お金も、愛だと思えば

多くを払うことができ、

多くを受け取ることができるのかもしれません。


GUCCI Milano