The role of the work of the day
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前回のブログ投稿の後、「ああ、こういう反応が起こるのかぁ」という現象が続きました。
”自分自身を生きなければいけない"
数名からきたメッセージはこのようなものでした。
「私の意思を踏みにじられたくない!と強烈に思った」
「変人でもいい、自分を生きたい」
「世間体の言葉の圧が和らいだ」
それらは、自由を求める気持ちや、自分の意思をもう無視できないよ。という限界のような言葉たち。それと同時に、昨夜に見た映画とも繋がってきます。
映画は「木を植えた男」
30分ほどの素朴なアニメーション映画です。1987年、第60回アカデミー賞のアニメ部門で受賞。5年の歳月と、色鉛筆による2万枚の原画から完成されているそうです。
5年と2万枚です!また、日本のアニメーション監督、高畑勲は『木を植えた男を読む』の著者でもありました。つい先日、4月5日に旅立たれたばかりの高畑勲さんが、私に見るように促してくれたかのように、急に知った映画でした。この作品も、世間で何が起こっていようが
自分の信念を貫き通す生き方が、未来の豊かさと美しさをもたらす。というものでした。
私がお会いした多くの方々、とくに35〜45歳くらいを中心に、「世間体」「常識」「普通」という考え方と距離を置き、日々努力をされている方が少なくありません。自分の信念を貫いた生き方をしていて、それは男性であっても大変なことで、女性はもっと大変だと思います。どうしても世間体がつきまとうからです。女性は女性同士のネットワークがねちねちしているケースも多いので。いろいろアドバイスをしてくれる周囲の環境に悪意はないことはわかってはいても、その考え方にとらわれることを拒否するには不屈の精神が必要です。
それでも信念を貫く理由とは、ずっと未来にある、豊かさや美しさの方を見ているからだと思います。「木を植える男」の冒頭でも、今の環境で我慢して生きる世界は、精神的に穏やかではありませんでした。「我慢」があるからです。「木を植える男」は、こんなことをやって未来の豊かさに繋がるのか?と最初は先が見えなかったとしても、多くの時間と不屈の精神力で、神に等しいほどの豊かさと美と生命をもたらす世界を作りました。
その生き方は過酷であっても、ずっと先にある未来が素晴らしい景色になっていることを信じてた。
常識に抗う精神力。何度も心が萎えるかもしれません。それでも時間がある限り、ずっと未来にある美しさや、人の心の豊かさに繋がるのだという信念が確かなものであれば、成し遂げられる。しかしもし不純な動機であれば外面や現実に現れる。
後天的に身につく人の美というものは、そういう精神のものだと思います。
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