早すぎたとしてもやったほうがいい

The role of the work of the day

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4月

ミラノで書いたラペルラの取材レポでさえ

内心の気持ちは穏やかではありませんでした。


「高級」「ブランド」とは裏腹に

ローマの街でも、お金を乞う人が多く

テロや戦争のニュースが飛び交う中で

高い下着というこの対局さを考えるがゆえです。


私はいつも着地点を探して

とりとめのない感情に襲われる


美を伝えることに意味があるのか


ほとんど記憶がない日々を超え

何人かの大切な人も振り切って

ようやく今はここに辿り着いた。


美しさというエネルギー

それを感じるよう意識するようになったのは

ブランドやファッションの概念が

きっとこれから変わるであろうという

漠然とした予感から。



自然の美しさは偉大で例えようがなく

私たちに癒しと感動を与えます。


それと同じように

「人が生み出す美」は

エネルギーを込めているほどに

その物質にもエネルギーが宿ります。


人も、

宇宙が生み出した創造物だから同じです。



デザイナーによるインスピレーションは

未来から捉えたメッセージでもあるし

今を捉える時代の集合無意識かもしれない

もしくは過去の残り香か


そしてそれを形にする職人やチームに

心からの敬意を持ち、

美と技術を継承しているチームが長年愛されるブランドです。



むやみに爆買いするものでもなく

コレクションを見るだけのものでもなく

私はその本来の価値を伝えたい

いつでもビジョンは300年先なのです。



イタリアの格言にこんな言葉があるそうです


「遅くなっても、やったほうがいい」


なるほど、そうか。

だったらきっと


「早すぎたとしても、やったほうがいい」  



Milano Domo 最上階からの眺め


「早すぎたとしても、やったほうがいい」これは正直、中々大変。早すぎると、多くの人からの理解や共感は得られないかもしれません。それでも、前者も後者も、やらなければきっと「後悔した顔」が形成されてくると思うのです。細胞と意識は繋がっていますから、顔はまさしくその現れ。


美しさはきっと、挑戦した人の顔

といえるのかもしれません。



Blog by Mami Grace Osada

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